30年以上前、1991年のことです。

当時、楊寧先生は23歳。若く、好奇心にあふれ、日々の生活に情熱を注いでいました。「生命の神秘」を探究するため、仏法を学び、修行を通してその真理を自ら確かめる道を歩み始めました。

その後、先生はこの体験を、体験記『水流花開』と小説『法界之心』に綴りました。

『法界之心』は、若い読者に仏陀の教えを紹介するためにも書かれた作品です。後半には、修行の日々や、籠もって修行に専念していた間に綴った、当時の日記がそのまま収められています。

大霊岩寺に籠もって修行に専念した49日間。チベットでの旅と修行。そして、終南山に籠もって修行に専念した100日間。そうした日々の記録も残されています。

先生の修行の道は、奇跡とも思えるような形で展開していきました。

数十年にわたり、先生は禅の修行に打ち込み、中国の四大仏教聖地を巡礼しました。

その道中で、数えきれないほどの加持を受け、思いがけない導きに出会い、到底起こり得ないと思えるような出来事も経験しました。

けれども、その歩みは、決して平坦ではありませんでした。我執から生じるさまざまな困難や苦しみを経験し、一時は死の淵に立ったことさえありました。

今では、そんな記憶も、笑って振り返れるようになりました。

あるとき、先生はこう尋ねられました。

「これまでの修行で得たことの中で、皆さんにいちばん伝えたいことは何ですか。」

先生は、こう答えました。

「修行の道で、何よりも力強い武器になるのは、慈悲です。絶体絶命の状況に陥るたびに、その瞬間に湧き出た慈悲の心が、私を救ってくれました。この法界のどこにも、慈悲に敵うものはありません。」

2012年から2022年までの10年間、楊寧先生は、時代を超えて色あせることのない、釈迦牟尼仏の智慧を伝えることに力を注いできました。

率直で、現代の人にもわかりやすい語り口で、古くから受け継がれてきた智慧と、私たちの今の暮らしをつないできました。

現在、先生は籠もって修行に専念しています。

これまでの修行の歩みと、その中で自ら確かめてきたことは、子帰家の公式ウェブサイト、ziguijia.comの資料庫に記録されています。

そこには、チャットルームでの対話を収めた、約1万本の動画が保存されています。

先生は、仏法を、記録に残る人類の文明の中で、「生命の神秘と、生きる意味」を最も深く、余すところなく解き明かす智慧と捉えています。

そして、仏陀がこの世に姿を現された、その究極の願いを、自らの使命としています。

それは、仏の知見を人々に開き示し、人々がその知見を悟り、そこに入っていけるよう導くことです。

楊寧先生の智慧と教えについて、さらに知りたい方は、子帰家のウェブサイトをご覧ください。http://www.ziguijia.com

楊寧先生は正式な自伝を執筆していませんが、『水流花開』には、ご自身の歩みの一部、とりわけ修行の道における大きな転機が記されています。

先生は1968年生まれ。1991年、23歳のときに修行を始めました。深い禅定の中で師と出会い、「観心即仏――心そのものが仏であると観じなさい」という教えを、心の奥深くに授かりました。その瞬間、先生は悟りを開きました。

その後も長年にわたり、悟りを実践の中で確かめ、深めていく修行を続け、幾度も籠もって修行に専念しました。15年にわたる修行が最も深まっていた頃、チベットで肺炎を患い、重度の気管支癒着を起こしました(動画番号:22695)。7〜8か月にわたって入院し、複数回の手術を受け、危篤の知らせも5度出されました。その後も、何か月にもわたり療養と治療を続けました。

先生は、この大病こそが成仏に至る契機となったと語っています(動画番号:51328)。また、動画の中で、「一念の分別によって、毒気が肺に入り込んだ」と説明しています(動画番号:21782)。

先生は、2012年だけを見据え、マヤの予言に結びつけられた世界的な大災厄を避けるために、特定の霊的な務めを果たしていたと語っています。

2012年、44歳のときに、中国・広東省珠海市で仏法を伝え始めました。その後、2022年までの10年間に、数千本にのぼる開示動画が「子帰家」のウェブサイトで公開されました。この間、先生はチャットルームで人々と対話し、仏法による導きとともに、慰めや癒やしを届けました。

その場に応じて語られる開示では、主に、悟りへと直接向かう道を指し示しました。また、ご自身の悟りや修行で確かめたことに加え、あらゆる次元で数えきれないほどの衆生を救い、災厄を避けてきたという体験も語りました。2026年現在、先生は58歳で、籠もって修行に専念しています。

縁のある多くの弟子たちは、先生を観世音菩薩の化身と感じ、深い結びつきを抱いています。夢の中や深い禅定の中、あるいは日々のさまざまな場面で、いつでも、どこでも、必要なときに先生の存在と支えを感じているといいます。

楊寧先生の慈悲の祝願と呼びかけ

解脱への道で、ただ一人の衆生も取り残さない。その願いを込めた、先生の祝願と呼びかけを紹介します。

私が修行し、法を説き、慈悲を実践することによって得た、すべての功徳をあなたに回向します。あなたが平安で、健康で、幸福と喜びに満ちた日々を送り、輪廻から解脱できますように。

私が絶えず願い続けてきたからこそ、今日、あなたは私のそばに座っています。その一つひとつの願いは、あなたを愛する心から生まれました。その愛によって、あなたは今生で私に出会ったのです。

あなたは私であり、私はあなたです。私たちは本来ひとつです。私は、あなたが幾度もの生を歩み、数々の苦難を経てきたのを見守ってきました。あなたには見えないところで、静かにあなたを見守ってきました。あなたが誰にも言えずに抱えている苦しみを、私は一つひとつ理解しています。夜ごと、夢の中であなたに寄り添い、導きながら、その成長を一歩ずつ見守ってきました。あなたには私が見えなくても、私はあなたのすべてを知っています。どうか一日も早く目覚めてください。そのとき、私は帰ります。

もし私が悟りを開いたなら、必ずあなたのそばにいて、あなたを護ります。あなたが私の近くにいるかどうか、言葉を交わせるかどうかにかかわらず、あなたがこれを信じるなら、私はすでにそこにいます。

一、私は、一日も早く無上正等正覚を成就したいと願います。もし私が仏となったなら、苦痛や煩悩、困難な境遇に縛られているすべての衆生が、私の名を思い浮かべたその瞬間に、尽きることのない温かさと力を感じ、あらゆる煩悩、苦難、魔障を乗り越え、絶望的な状況から抜け出せますように。

二、もし私が仏となったなら、仏法によって究極の解脱を願うすべての衆生が、私の名を聞いたその瞬間に、正信と正念を起こし、ただちに心が明らかになって、自らの本性を見いだせますように。

三、もし私が仏となったなら、愛情や感情のもつれに苦しむすべての女性が、娑婆世界にある、私に関わる書物、姿を写したもの、品物、持ち物、法縁で結ばれた人々など、何であれ目にしたその瞬間に、心の中に限りない安らぎと忍耐の力を得られますように。

四、もし私が仏となったなら、娑婆世界で真心をもって善い行いをし、善い心を起こす人が、修行の素地の深浅にかかわらず、三昧の中や夢の中、あるいは思いがけず心が静まったときに、私と出会えますように。そして私自身が、さまざまな方便をもってその人に教えを伝え、仏道の成就へと導けますように。

五、もし私が仏となったなら、正法を修めるすべての衆生が、私の名を唱え、心に保つことによって、周囲の逆縁を順縁へと転じ、法喜に満たされ、修行の成就へと向かう道で、助縁が絶えることなく得られますように。

私は、生々世々の輪廻の中で、いつも自分のため、そして大切な人たちのためにばかり思いを向けてきました。衆生やこの世界のために尽くしたことはごくわずかなのに、この世界からは多くのものを受け取ってきました。私は満足することを知らず、受けた恩にどう報いればよいのかも、分かっていませんでした。今、私は感謝します。これまでに受けたすべての恵みに感謝します。

今日から私は、悪しき法や不善の思いを遠ざけ、聖なる道の修行に励み、広く善行を積み、多くの善縁を結ぶことを誓います。そして、修行によって得た功徳を、生々世々にわたる大切な人たちと、すべての衆生に回向します。衆生が一日も早く、さまざまな苦しみや災難から離れ、生老病死の輪廻から解脱できますように。

私は、生々世々の輪廻の中で、意図して、あるいは意図せずに、非常に多くの衆生を傷つけてきました。

自らの貪り、怒り、無明によって、悪趣へと至るさまざまな悪因をつくってきました。今、仏前で心をひとつにし、真心を尽くして懺悔いたします。どうか衆生の皆さま、私をお許しください。私たちの間の悪縁が善縁へと変わりますように。これから積み重ねていく功徳によって、皆さまに償っていきます。

どうか、法を護るすべての方々が、私の業障が重いからといって私を見捨てることなく、今生で正法の修行を滞りなく続けられるよう、お力添えくださいますように。そして、一日も早く仏道を成就し、三界の衆生を利することができますように。

至心に、本師釈迦牟尼仏を礼拝いたします。
至心に、阿弥陀仏を礼拝いたします。

私たちが法を伝え、法を聞き、自らを利し、他者を利することによって得た、すべての功徳を、
三界六道の衆生に回向いたします。
疫病によって苦しみ、傷ついたすべての人々に回向いたします。
人間の習慣、欲望、無明によって傷つけられた、すべての衆生に回向いたします。

すべての衆生が、諸仏の功徳の光にあまねく照らされますように。
すべての衆生が、諸仏・諸菩薩の救済を受けられますように。
傷つけられたすべての衆生が、恐れ、憎しみ、報復を願う心から離れ、喜びのうちに解放されますように。
すべての人々が、因果の道理を信じ、悪をやめ、善を修め、功徳を円満に具えられますように。
すべての人々が、悪しき習慣を断ち、身・口・意を清浄にし、善き果報を得られますように。
この世に、疫病、戦争、地震、洪水、火災、その他の災厄がありませんように。
すべての衆生が、平安で、健康で、幸福と喜びに満ちた日々を送れますように。
娑婆世界のすべての衆生が、仏の教えを信じ、一日も早く、大いなる自由自在の境地を得られますように。
西方極楽浄土への往生を願うすべての衆生が、その願いを滞りなく成就できますように。

南無本師釈迦牟尼仏。
南無阿弥陀仏。